2011年 北海道ソロキャンプツーリング4(前編)


今年は震災の影響もあり渡道を半ば諦めてましたが、この時期になってなんとか仕事が落ち着いてきたうえに、太平洋フェリーの仙台〜苫小牧便がり災証明で半額、高速も無料という好条件もあり、思い切って渡道してみました。
今回の日程も昨年と同じような感じで、7月16日(土)〜24日(日)の9日間。
道内泊は6日となります。


7月16日(土)

久しぶりに利用する太平洋フェリーです。
18時までに乗船手続きをすればいいので、自宅を出発したのは14時過ぎ。
前日が飲み会でも安心です(笑)

津波被害からなんとか復旧した仙台港ですが、フェリーターミナル等にはハエが多かったです。
また、フェリーターミナル付近の信号機も点灯しておらず被害の大きさを感じます。

道中の高速道路での気温は35℃と大変な暑さ・・・
この暑さともしばらくおさらばです。
フェリー乗船後に展望台浴場で汗を洗い流したらサッポロクラシックで水分補給。


7月17日(日)

定刻通りのフェリー下船後、道東方面へ向かうか道北方面へ向かうか最後まで悩みました。
道東方面へ行きたかったのですが、週間予報を見ると曇りマークばかり。
ということで、今回の旅は毎日晴れマークがある道北方面への旅に切り替えました。
この辺の融通がきくところは宿の縛りがないキャンプツーリングならではですね。

今回も初日は移動日ということで一気に美深までやってまいりました。
なんだかんだでこの森林公園びふかアイランドキャンプ場は毎回利用させていただいてます。 途中、少し雨に降られましたがキャンプ場に着いてみればご覧のようないい天気。
本日以降雨にふられることはなく今回は本当に天気に恵まれました。

設営が済めば当然ビール♪
お隣りのテントの方はセローに乗ってこられた大阪の別嬪さん。
一緒に飲ませていただいたのですが、今回全くといっていいほど予定を決めてこなかった私には、非常にありがたい旅情報を沢山いただきました。
本当にありがとうございました!


7月18日(月)

今日も朝からまずまずの天気。
大阪の別嬪さんに付きあわせていただいて、日本海側の臼谷へやってまいりました。
知らなければ通り過ぎてしまうであろう小さな漁港です。
その辺をぷらぷらしていると、お店のおばちゃんがでっかいホタテの貝柱を食べさせてくれます。
これが肉厚でとても美味しい。

別の店のおばちゃんがでかい生きた水ダコさばいています。
その後、湯に通して足一本ずつぶら下げて売っています。

その水ダコをその場で食べることもできます。
目の前でブツブツ切って醤油をかけて食べると、これまた美味い!!
北海道で、また寄りたいスポットがひとつ増えました。

ってことで、今夜の宴会用にホタテを購入。
ペットボトルと比べるとその大きさがわかると思いますが、一番大きいサイズ(私の手のひらぐらいの大きさがある)がなんと11枚で1000円!
更に2枚もおまけしてもらっちゃいました。
ラッキー♪

いつものように違和感なく積載。。。

ここからは、ソロツーリングで私は北へ向かいました。
昔、苦労して泊まったしょさんべつ天文台やらの様子を見て、音威子府経由で帰ります。

音威子府では少し遅い昼食で蕎麦を食べてきました。
地元の人に教えていただいた一路食堂です。

ざるの大盛りで600円ぐらいだったかな?
いやぁ、本当に真っ黒な蕎麦だわ(笑)
色の割に香りは少し薄いですが、この値段なら文句なし。

キャンプ場へ戻ってしばらくすると、昨年の多和平で3泊ご一緒させていただいた兵庫のハーレー乗りのかずやさんも来てくださいました。
北海道で一年ぶりの再会を喜びます。
昨日は上士幌だったとのことですが、道東の天気はやはりイマイチだったとのこと。

風呂上りはかずやさん、大阪の別嬪さんと3人で宴会。
抜けるような青空のもと、臼谷で買ってきたホタテなんかをあてに今日もおいしいお酒を飲むことができました。


7月19日(火)

今日はなんとなく北へ向かってみることに。

こちらも大阪の別嬪さんに教えてもらった浜頓別から北に伸びる海沿いのルート「エサヌカ線」です。
直線で8km以上ありましたが、逃げ水で道の先がなくなっているように錯覚します。
本当に気持ちのいい道でした。
ちなみに私の持っているツーリングマップルにはこの道が載っていません。
なんと私のツーリングマップルは2001年版!
地図だけは新しいもの買わないとダメっすね。。。

そのまま北上し、お土産を買いに宗谷まできました。
宗谷岬にお土産を買う以外の用事はなし。

お昼をずいぶんまわっていたので稚内で昼食をとることにしました。
今回は漁師の店へ行ってみました。
遅いお昼でしたが他にライダーが3人いらっしゃいました。

今日はウニ丼です。
樺太さんよりずっとお安く1500円ですが味は文句なし!
あっという間に平らげてしまいましたよ。

帰りは国道40号線を下ってきたのですが、途中で徳満駅近くにある宮の台展望台へ登ってみました。
何も無いところにぽつんと立つ展望台ですが、サロベツ原野を一望できる眺めはなかなかでした。
奥にかすかに利尻富士が見えます。

帰ってくると、今日も楽しい宴会です。
かずやさんとは今年も4泊ご一緒させていただきました。

ホタテを買ってきた発泡スチロールの箱がクーラーボックス兼テーブルとして大活躍(笑)


7月20日(水)

北海道のめぼしいオンロードはほとんど走ったのですが、三国峠は今まで走ったことがありませんでした。
以前走ろうとした時も天候不順で走りに行かなかったし。。。
かずやさんが朝のラジオを聞いていたところ、本日の三国峠はかなり好天らしいので、今日は三国峠を抜けてナイタイ高原まで行くことにしました。

大雪ダムから大雪山方面の眺めです。
後日、旭岳ロープウェーを登りますが、標高の高いところにはまだまだ雪があります。

そしていよいよ三国峠です。
峠のレストハウスで一服し、少し下ると三国峠の写真としてよく見かける風景が。
この好天でこの場所に居られたことに本当に感謝しました。
写真と実際に見る風景はまるで違っていて、あまりの絶景、あまりの迫力に少しの間放心状態でした。
はぁ〜少し無理してでも北海道に来てよかったと思える瞬間です。

しばし心を空っぽにした後は上士幌方面へ向かいます。
走っていても魂抜けそうないい天気♪
でも、道路に飛び出してくる鹿が怖いのと、この天気、この道を味わうためにのんびりとバイクを進めます。

しばらく走ると一瞬視界の右側に車のようなものが・・・
心配になって少し戻ると車が道路脇に横転していました。
直線道路なのに右の路肩へ向かうブレーキ痕。
推測ですがおそらく鹿かなにかを避けて落ちたのでしょう。
人はいなくなっており、たぶん無事だったのだろうと判断し自分も気をつけて先に進むことにしました。
帰路も同じ道を通ったのですが、車の持ち主らしき人と業者で車を引き上げたところを見かけてほっとしました。
無事でよかったです。

音更川には今や廃線となった線路の鉄橋がかかっています。
今は使われていない鉄橋ですが草がはびこりながらもひっそりと佇んでいるその姿になぜかシャッターを切ってしまいます。
そういえばこの先にはタウシュベツ橋梁を見ることができる展望台があったっけ。
遠くからでも一目見ることが出来ればという方には、上士幌でわざわざ許可証と鍵を借りて林道を走破しなくてもタウシュベツ橋梁を見ることができます。
もちろん近くで見るのと遠くから見るのとでは違いますけどね・・・

今回私は国道273号線から森の中を180m程歩いて行く展望台からタウシュベツ橋梁を見てきました。
水かさが増している今の時期だと橋の上部が少しだけ見えます。
今度、軽いオフ車で北海道に来ることがあったら近くまで行ってみるのも面白いかもしれません。

上士幌まで来て、上士幌航空公園キャンプ場の様子を見てきました。
以前は無料でライダーも多かったキャンプ場ですが、有料化(道内にしてちょっと高めの一泊500円)されてからはいまいち人気の無いキャンプ場となってしまったみたいです。
今回私が6連泊した森林公園びふかアイランドキャンプ場も過去に有料化された経緯がありますが、それでも一泊200円で温泉隣接、コインランドリー有りと条件が全然違い人気があるのがうなずけます。

お次はナイタイ高原牧場へ登ってみました。
標高が高いせいもあってやや雲が多かったですが、それでもなかなかの眺めです。
と、ちょうどここでかずやさんとも合流し昼食をご一緒させていただきました。

牧場の一番上にあるレストハウスで煮込みハンバーグのメガドックを注文。
うむむ!ご覧のとおりこれはなかなかのボリュームです。
十勝平野を一望しながらの美味しい昼食となりました♪

帰路もほとんど同じ道を帰ったのですが、天気が素晴らしかったため全く退屈しませんでした。
途中鹿の飛び出しに少しだけ驚いたりしたけど・・・

美深のいつものスーパーで酒類を買出しした後、その斜向かいにある以前から気になっていた精肉店へ寄ってみました。
美深名物ジンギスカンの看板が誇らしげな南坂精肉店さんです。
注文してから好みの厚さに切ってくれる生ラムを400g注文したのですが、少しおまけしておきましたと560gも入れくれました(笑)
なんて気前のいい女将さんでしょう。
その場でタレに浸け込むように袋に入れてくれます。
また食べる時用の付けダレも別に袋に用意してくれるのでとてもありがたいです。

この生ラム、ちゃんとラムの香りはするけれど臭みは全くなく絶品!
かなり気に入ってしまい、後日また購入することになります。

生ラムにビールとかずやさんとの話で盛り上がり、今夜も本当に楽しい夜となりました。



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