カブで初キャンプツーリング
つぶ沼キャンプ場にてくろうさぎさん夜の部合流


先日我が家にやってきたカブ90カスタムを実践投入する機会がやってきました。
実践投入といっても一時間あたりの走行距離や燃費、カブツーリングでの体の疲労度など不確定要素があるため、目的地は片道250km程度のキャンプ場一泊で幹線道路と峠道を織り交ぜた無理のないコースを考えました。
言い換えると今回のキャンプツーリングはカブのデータ取りといったところでしょうか。
夏の暑い時期なので北に上るとすれば第一候補は距離的に岩手県南部あたり。
そこで、いろいろキャンプ場を探してみるとちょうどいいところがありました。
岩手県胆沢町にあるつぶ沼キャンプ場です。
このキャンプ場は水道、トイレ完備しているにも関わらず無料(嬉)
目の前につぶ沼という冬でも凍らない沼があるというシチュエーションが面白そうだし、お風呂に入りたければバイクで10分ぐらいのところにきれいな温泉施設もあります。
ルートは国道4号線をずっと北上し水沢市から国道397号線を使い軽く峠を走りキャンプ場着。
ペースが速い国道4号線をどこまで流れに乗って走れるか?
峠道ではどういう走りをするのか?
そしてカブの燃費や如何に?


8月17日(土)

朝からどんより曇り空。
雨が降らないことを祈りつつ出発するが50kmほど走って福島市に入ったあたりで霧雨となる。
カッパを着ると雨が酷くなりそうな気がするので(バイク乗りならこういう気持ちがなんとなくわかりませんか?)しばらく我慢するが、霧雨はゆっくり体を濡らしていく。
しかし、この先は国見。
国見というとツーリングの時には必ずと言っていいほど雨になる。
案の定桑折に差しかかったあたりから霧雨が小雨に変わる。
ここで給油のついでに、ついにギブアップしてカッパを着ることになるが、お股のあたりがしっとり濡れていて気持ち悪い(>_<)
ここまでのカブの走りはというと快調そのもので、国道4号線を平均時速50km程度で普通に車の流れに乗って巡航している。
まわりの流れにあわせて走ろうとするとメーターを振り切ってしまうことが2、3度あったが(ぉぃぉぃ)それは難しいことではなくいとも簡単にできてしまうカブが素晴らしい。
雨のツーリングもカブとならなんとなく楽しいのも不思議だった。
レッグガードのおかげで足下が濡れないし、なんといっても汚れても全然気にならない(笑)
↑ただで手に入れたカブですから(^_^;)
仙台市のあたりで渋滞というほどではないが、やはりペースが落ちる。
でも、気持ちに全く焦りがない
これもカブツーリングのおかげだというのだろうか?
その後も一関のあたりで少しペースは落ちたが順調に走り水沢市から国道397号線へ。
この辺は雨が降っておらずラッキー。

ここでちょっと注意 その1
つぶ沼キャンプ場を利用する場合水沢市内で酒と食料の買い出しをすませておきましょう。
そうしないとここから先はなかなか買い出しできるところがないようです。
最悪、温泉施設「ひめかゆ」あたりでお酒を買うことができるようですが・・・

車の少ない田舎道を淡々と走っていると石淵ダムの看板が見えてくる。
ダム近くになるといよいよ峠道が始まるのだがそれほど急なコーナーなどはなく道幅はちょっと狭いもののかなり走りやすい。
2速と3速のギア比が離れているカブのギアシフトは峠ではやはりちょっと戸惑う。
具体的にいうと登りの場合2速での加速が甘いと3速にシフトアップするととたんに走らなくなる。
大型バイク並みに2速と3速しか使わないので楽は楽なのだが。
けど、峠でまわりの景色を見ながらのんびり走るのってかなり気持ちいい!
12Rでタイトなコーナーをおっかなびっくり目を三角にしながら走るより気持ちいいというのはちょっと悔しいけど事実である。。。
う〜ん、カブツーリングにはまりそう(^_^;)

水沢市内で酒と食料の買い出しもすませ無事につぶ沼キャンプ場着。
樹脂製のケース(約60L)を積んだ我がカブがとても頼もしく見える。
ここまでの距離を時間で割り返すと平均40km/h。
ふむふむ。。。
さらに体の疲労が思ったより少ない、というかほとんど無い。
スバラシイ!

キャンプ場にはコテージに泊まるのであろう団体客がいたが、話してみるといい方達でホッと一安心。
そして何の気なしに沼をのぞくとなんとイモリがいるではないか!
キャンプ場の隣の沼なのに意外と自然が豊かなようだ。
当たり前のことだけどキャンプ場を汚さないように気をつける。
時折霧雨が降るのだがテーブルといすがある東屋が使えるため大変助かった。

ムーンライト1型を設営し料理の準備に取りかかる。
おっと、忘れてはならない!乾杯乾杯!
プシュッ。この瞬間がたまらなくてキャンプツーリングをやめられないのだ。
米をとぎ終え材料も切り終わりピークワンのポンピングをすませると一本目のビールが空いた。

ピークワンで米を炊き始め火力を弱めたあたりで聞き慣れた排気音が近づいてくる。。。
くろうさぎさんの登場!
昨日は本州最北端の大間崎キャンプ場でキャンプしてそこから駆けつけてくださった。
くろうさぎさんのツーレポはこちら
楽しい宴会のスタートである。
くろうさぎさんも設営を終え二人で飲み始めた頃であろうか、もう一台オフロードバイクがやってきた。
全然知らない人だったけど、なぜか(というよりやはり)一緒に宴会。

ここでちょっと注意 その2
つぶ沼キャンプ場の男子トイレは夜間人が入ると自動でライトがつくのですが、ものの数秒で消えてしまいます。
用を足している途中で真っ暗になると大変焦ります(笑)
必ずヘッドライトかなにかを持っていきましょう!

右がくろうさぎさん。
今日も長距離お疲れ様です。
今回のツーレポも楽しみにしています!
左が長野から来た満仲さん。
この名字は絶対に読めません。。。
高級なメロンを丸ごと二つも積んできたのにはびっくり。
メロンごちそうさまでした。

だいたいのビールを飲み干したところで満仲さんは就寝。
くろうさぎさんと私はここから焼酎で二次会突入。
ストレートでガンガン飲んでいたらさすがにまわったらしく23時前には就寝。


8月18日(日)

朝方5時に目が覚めるとテントの中に10匹ほどの蚊!!
なんとテントのファスナーが少し開いていた。
蚊の殺戮を堪能したがどいつもこいつも血がポタポタ。。。
随分吸われたらしいが、トイレに行ってもう一眠り(笑)
しばらくすると単気筒のバイクが走り去る音がした。
今日中に長野まで帰るといっていたので満仲さんは早めに出発したようだ。
そして6時過頃やっと起床。
って、いつもにしては早いほうか・・・

くろうさぎさんと後かたづけをしながらしばしまたーり。
少し曇ってはいるが雨は降っていない。
なんとか天気がもってくれるとよいのだが。。。

そして8時頃出発。
くろうさぎさんは秋田・山形経由で帰るとのことで反対方向。
カブも来た道をトコトコと帰る。
峠の下りは無理に飛ばしさえしなければ本当に楽。
自転車と同じような感覚で走れます。
途中、国見の手前で雲行きが怪しくなりカッパを着るがやはり降られた・・・
それ以外はなんとか天気はもったのになぁ〜(^_^;)
帰路もとくにトラブルはなく午後の3時には帰宅。

今回の走行データ
総走行距離567km
給油量11.81L
平均燃費48km/L
平均時速約40km/h(休憩多め)

無理のないところで一日300〜400km程度のツーリングが可能かな?
それにしても燃料代の安いこと安いこと。
これだけ走って1200円程度というのは本当に財布に優しい。
有料道路なんかも料金的には大変優遇されているので今後もどんどんカブで走ってみたい。



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